東京都内のホテルで、館内のエレベーターや食事会場に、「日本人専用」「外国人専用」と書いた貼り紙を掲示していたことがわかった。ホテル側によると、五輪関係者が宿泊しており、新型コロナウイルスの感染対策として、一般客と接触しないようにするためだったが、「差別的」と批判の声が寄せられ、「誤解を招く表現だった」として11日、撤去したという。
このホテルは千代田区の赤坂エクセルホテル東急。ホテルによると、各階で4基あるエレベーターの前に2基ずつ「日本人専用」「外国人専用」と書いた貼り紙を、9日に掲示。外国人に対し、日本人との同乗を避けるよう案内する貼り紙もあった。食事会場や正面玄関にも同様の掲示をしたという。ホテルには同日から外国からの五輪関係者が宿泊しており、大会組織委員会の指針を踏まえた対応だったという。
この貼り紙とみられる写真がツイッターに投稿され、「人種差別では」と批判のコメントが相次いだ。ホテル側にも11日午前、電話やメールで約50件の批判や意見が寄せられ、同日中に全て撤去したという。
ホテル担当者は「感染対策の一環で、五輪関係者と一般のお客様の動線を分けることが目的だった。差別的な意図は全くなく、配慮が足りない表現となり反省している」と話した。
現在は五輪関係者のスケジュ…
この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。
残り:262文字/全文:812文字
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル